産婦人科の進歩
Online ISSN : 1347-6742
Print ISSN : 0370-8446
細胞性免疫応答に及ぼすhCGの影響
中森 宏植田 勝間迫 久男林 元一梅咲 直彦須川 佶
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1976 年 28 巻 5 号 p. 437-443

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抄録

生殖生物学の発展は, 妊孕現象の成立過程を次第に明らかとしつつあるが, 母体にとって自己ではあり得ない妊卵を保持・発育させ, 一定期間の後に子宮外に放出する一連のprecessを充分説明するには至っていない. 本研究は妊娠現象において特異的な変動を示す各種ホルモンの中でhuman chorionic gonadotropin (hCG)をとりあげ, その生物学的意義をPHA添加微量全血培養法, 並びにMixed-Leucocyte-Trophoblast-Interac-tion法を用いることにより, 母児間の免疫応答への関与の場において検討を加え, hCGは母児接点局所において母体リンパ球の認識と対応に対し(suppressive effcct)をもつ一つのfactorとして意義あることが認められた.

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© 近畿産科婦人科学会
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